学校法人 鈴蘭幼稚園

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前月までの園長のことば

すずらんの花2024年度
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4月主題「出会い」

ようやく春が訪れを感じるこの頃。いつもは春休みに咲き終わってしまうコブシも、今年はきれいに咲く白い花を見ながら新学期が始まりそうです。御入園、ご進級のみなさん、おめでとうございます。

この時期、登降園時の道すがら梅の花がきれいに咲いています。「こんなの落ちていたよ」緑色のまん丸の実を見せてくれた男の子。「それは梅の実かもね。お口に入れると危ないし、食べるとおなかをこわすから気を付けてね」「わかってるよ、お母さんも言ってたもん。梅干しなら大丈夫」そんな会話から、歩く道々で、お家の方がお子さんに知恵を手渡す様子をうかがい知る事ができました。

園への足取りが少し重たかった女の子。しばらくすると、「先生、はい」道路わきに咲くタンポポやヒメオドリコソウを、朝持ってきては手渡してくれるようになりました。「先生に渡したら喜んでくださるかもって話したら、毎日朝が楽しみになったんです」とお家の方がそっと教えてくださいました。一工夫されるお家の方に頭が下がる思いを感じ、また、自然の恵みが、人との出会い、つながりを深めてくれる時があることを覚えます。

子どもも大人も、新しい環境に出会うと戸惑う事があったり、足踏みしてしまう事がありますね。反対に興味をもって新鮮に受けとめ、刺激を心地よく感じたり、新しい出会いに、「自分の中にこんな感情が芽生えている」と気づく時もあります。どうしたら前向きになれるかと考える時間も、前向きになれない時もあるという事を知るのも、子育てにとっては尊い時間です。「子どもの姿を思いやる感情がある私」、そして、「子どものころ、同じように思いをかけられて育ったきた私」を思いめぐらす時間が与えられているのです。 お子さんの様子については、じっくり考えている、敏感に感じていると捉え、その姿を支えていきたいと思います。

「わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしておかれない。 ヨハネによる福音書8章29節」

わたしたちをこの世界にお遣わしになった神様は、わたしたちと共に笑い、わたしたちとともに泣いてくださる方。どんな時もわたしたちを見守り導いてくださる方です。様々な状況の中で、足りないことは補い合い、子ども達、お家の方、教職員みなでつながりながら、出会えたことを感謝できるような一年としていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

文責 園長 古川千尋

 

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