学校法人 鈴蘭幼稚園

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前月までの園長のことば

すずらんの花2026年度
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9月主題「おもしろいね」「いっしょに」

この夏休み、当園は「東海北陸地区私立幼稚園三重大会」に研究発表園として参加いたしました。「社会性の育ちと規範意識の育ち」というテーマのもと、これまでの日々の保育や子どもたちの姿を振り返り、私たちの保育の在り方を改めて見つめる機会となりました。

研究大会を通して改めて感じたことの一つが、異年齢の子どもたちが関わり合うことの大切さです。当園のように、年齢の異なる子どもたちが自然に関わることのできる環境の中で、子どもたちは互いの姿から刺激を受け、学び合いながら育っています。
夏休中の預かり保育でも、縦割りの環境の中で過ごす子どもたちの姿を見つめる中で、異年齢で過ごすことの豊かさを感じる場面がたくさんありました。

年長児や年中児が、夢中でモビール作りに取り組んでいると、年少のAちゃんがじっとその様子を見つめていました。鉛筆やハサミを使うことにまだ慣れていないAちゃんでしたが、「作りたい」と仲間に加わります。保育者が安全に配慮しながらそっと手を添え見守る中、失敗しながらもやり直していました。そんなAちゃんの「やってみたい」という気持ちを支えていたのは、「お兄さん、お姉さんのように作りたい」という憧れだったのかもしれません。年上の子どもたちの姿が、Aちゃんに「やってみたい」と思わせてくれる存在になっていたのですね。完成すると、「お家でかざろう」と、笑顔いっぱいのAちゃんでした。

トイレットペーパーの芯と絵の具を使った花火の表現遊びでは、満三歳児のBちゃんが、年中児の姿を興味津々に見つめていました。そして小さな声で「やりたい」と伝えました。それを聞いた年中児が「ここ、空いているよ」と場所を教え、やり方を伝えながら、自然に仲間に入れてくれました。作品を壁に貼る場面では、年中児が「貼ってあげようか」と声をかけました。けれどもBちゃんは、自分で椅子を運び、自分の作品を貼りました。自分でできる方法を考え、やってみたBちゃん。お兄さんの横に自分の作品を貼ることができ、とても嬉しそうでした

粘土遊びから発展したラーメン屋さんごっこでは、年中児のCちゃんと年長児のDちゃんが、「ラーメン、こんなにできたね」「ラーメン屋さん開こうよ」と、二人で遊びを広げようとしていました。すると、Cちゃんがふと、「この前はごめんね」と口にしました。Dちゃんも、「こちらこそごめんね」と答えました。その時はすぐに謝ることができなかったのでしょう。それでも、時間を置き、また一緒に遊び、「おもしろい」を感じる時間を過ごす中で、二人の心に少しずつ変化が生まれていったのでしょう。大人に促されることなく、相手を思う「ごめんね」という言葉が自然に生まれたことに、子どもたちが関わりの中で育っていく姿を感じました。

お相撲遊びでは、年長児が年少児のEちゃんと相撲をとる際、年中児が「強くやらないであげてね」と声をかけました。年長児は「分かっているよ」と答え、わざと負けるのではなく、力を加減しながら、Eちゃんも長く楽しめるように、ぐるぐる回す等の技を工夫していました。自分も楽しみながら、下の子も楽しめるように遊び方を考える、そんな関わりが、年齢の違う子どもたちの間に自然に生まれていました。

こうした子どもたちの姿を見ていると、異年齢で一緒に過ごすことの意味を改めて感じます。二学期も年次の活動を大切にしながらも、自然な異年齢児どうしの関わりを大切にしていきたいと思います。子どもたちが互いの姿に憧れたり、相手を思いやったりしながら、「一緒にいるとおもしろい」「やってみたい」と心を動かしていく姿を、大切に見守っていきたいと思います。

二学期の歩みを始めるにあたり、熊本地震や千葉豪雨で被災された方々に心を寄せ、子どもたちと共に祈りをささげることから始めたいと思います。

文責 中村

 

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8月「平和を祈りあう」

平和とは、戦争や紛争がない状態だけでなく、貧困、差別、抑制などの暴力もない状態と示されています。世界中では今も戦争があり多くの方が亡くなっています。この日本でも貧困や差別があります。これらが全てなくなって、世界中の人々が平和と感じる世界が訪れるのでしょうか。

年長は6月にサマーキャンプがありました。幼年童話の「へんてこもりにいこうよ」の登場人物、まるぼが支えとなりいちょう組みんなで計画して行ったことです。お家の人たちと離れてお泊りする子がほとんどで不安があったと思います。しかし、大好きなお友だちがいること、そのお友だちと楽しいことを計画すること等を通し、次第に不安から期待へと変わっていきました。こちら側からキャンプへ行くよと言って進めるのではなく、そこに子どもたちの意思があるということが、とても大事なことのように思います。

サマーキャンプの計画で子どもたちはたくさん想像してたくさん考えました。どんなことが必要かな、こんなことをしたらお友だちが喜ぶかもしれない、これもあった方がいいよね、これをしたいけどどうしたらいいかななどなど。周りを思いやって考え行動すること、お友だちの話を聞いて受け入れること、自分の意見を伝えること、またそれが受け止められること、子ども同士の関わりで自然に人とのつながり方を学んでいます。帰園した時にはたくましく自信に満ちていた子どもたち。お家を恋しく思う時もあったようですが、泣く子はなく、家族と離れて過ごせたという達成感を感じていたようです。協調性や社会性、考える力ややり抜く力たくさんの成長がある大きな行事でした。

鈴蘭幼稚園は行事だけではなく、日常的に、自分を大切にし隣のお友だちも大切にすることを伝えています。このことが心の基盤となり鈴蘭幼稚園の子が成長し出会った人たちに伝染していくことができれば、きっと“平和”につながると信じています。

文責 田村

 

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7月「あらわして」「おもしろい」

月曜日、ふたばさんたちが花の種をまきました。お日さまが差し、水をあげて、ちょうど金曜日に芽が出ました。それを見つけたときの嬉しそうな顔!そして、この一番初めに出てくる葉っぱを“ふたば(双葉)”というんだよと話すと、え~!という表情。思わず顔を見合わせて、みんなのクラスの名前と同じだね、この花もみんなもすくすく大きくなりますようにお守りください、とお祈りしました。

向こうでは、たんぽぽさんのAちゃんとBくんが嬉しそうに手をつないで歩いています。Cくんは、クラスの子が登園してくるのを見て飛び跳ねて喜んでいます。幼稚園で出会った“友だち”との関わりから生まれる嬉しさや楽しさを、いろいろな形で表しているのだなと思います。

悲しい・嫌だという気持ちが生じる時も、もちろんあります。ある日、いちょうさんのDくんとEくんと先生が真剣な表情で話をしていました。通りすがりだったので詳しいことは分かりませんでしたが、先生がDくんの思いをくみ取ったうえで、「Dくん、Eくんは涙が出るほど悲しかったんだよ」と伝えているのが聞こえてきました。何かしらのいきさつがあったのだとは思いますが、先生のことばからは、友だちの悲しみに気づいてほしいんだという願いを感じました。

また、ふたばさんが平均台をつなげて渡るワニごっこをしていた時のことです。楽しそうに見えたのでしょう、すみれさんたちが入ってきて平均台を渡ろうとしました。すると、「だめ、あっちで見てて」とふたばのFくん。だめ、と言われると思っていなかったすみれさんは、きょとんとしながら一度は戸口まで戻りましたが、またやってきて「ぼくもワニになる」と言いました。Fくんは「Fがワニ!」と。すると、「じゃあ、ライオンになる」「ぼくは、チーター」と、すみれさんがみんな違う動物になりました。今度はFくんも「だめ」と言わずに遊びを続けることができました。

子どもたちにはさまざまな気持ちをことばや表情、態度であらわしてほしいと願います。そして、それがポジティブなことでもネガティブなことであっても、あらわしたことは受けとめられるという経験を重ねていってほしと思います。夏本番となり、暑さの中でも季節の遊びが楽しめるようになります。開放的な遊びの中で子ども同士の交わりが深まり、存分に楽しみ、共感する喜びを感じてほしいと思います。

文責 木下

 

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6月主題「さわってみよう」/年長・中主題「考えてみよう」

雨の季節も、雨音に耳を傾けたり、水たまりに喜びを見つけたりしながら、一人ひとりが守られ、日々の中にある小さな恵みに気づきながら過ごしていけるようにと願っています。

暖かい日が増え、園庭では築山での遊びが盛んになってきました。年少児の子どもたちは土や水に触れながら、様々な感触を楽しんでいます。初めはシャベルを手に、土を掘ることそのものを楽しんでいましたが、やがて山の上から水を流すおもしろさに気づき、繰り返し楽しむ姿が見られるようになりました。流れていく水をじっと見つめるまなざしには不思議さや発見の喜びがあふれています。

その一方で、裸足になって泥遊びをしている友だちの様子を、少し離れたところからじっと見ている子の姿もありました。月主題の「さわってみよう」にあるように、様々なものに触れてみる経験へとつながってほしいと願いながら遊びに誘ってみました。「やらない」と言いながらも、視線は泥遊びをしている友だちに向けられています。興味はあるものの、一歩踏み出すことに戸惑いを感じている様子がうかがえました。そんな中、ジョウロで水を流しているうちに、ひょんなことから手に泥がつきました。泥の感触に触れたことがきっかけとなり、「やってみようかな」という言葉が聞かれました。裸足になると、恐る恐る泥の中へ。

中に入ると、まずは足先でそっと感触を確かめる姿が見られました。「さわってみよう」の通り、自ら触れて確かめる経験が、子どもの中に少しずつ安心と喜びを広げていきます。すぐに表情もやわらぎ、最後には泥水の中でジャンプをして楽しむまでになりました。

初めは不安やためらいを感じていた子どもが、友だちの姿に心を動かされ、小さなきっかけを通して一歩踏み出し、やがて喜びへとつながっていく姿…小さな一歩の大切さをあらためて感じさせられます。

文責 柳澤

 

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5月主題「かんじて」「なんでだろう どうしてだろう」

園庭のスイセンがきれいに咲き、てんとう虫が気持ちよさそうに日向ぼっこをしています。虫好きな子は「先生!てんとう虫!ほら!」と大興奮です。春の風はとても暖かく日差しはもう暑いくらいです。そして高低差のある地形の長野は、まだまだ桜を楽しめそうですね。

新年度が始まりました。初めて社会に出た新入園児、1つ大きくなった進級児、ワクワクした気持ちを持っている子や新しい環境で戸惑っている子など様々です。

9日の「よろしくねの会」では、新しいたんぽぽさんのためにすみれさんは歌を、いちょうさんは手遊びとメダルをプレゼントしました。初めは少し緊張した様子のたんぽぽさんでしたが、いちょうさんすみれさんのトンネルを通る時には笑顔が見られ、鈴蘭幼稚園の暖かさや楽しさを 感じ取ってくれたことと思います。

14日には全園児であがたの森へお散歩に行きました。いちょうさんはたんぽぽさんとすみれさんと手をつないで、どうすれば小さいお友だちが楽しく安全にお散歩できるかを考えながら歩きました。幼稚園で1番上のお兄さんお姉さんになったこと感じながら、リュックを下ろす際に手伝ってあげたり、優しく手をつないで歩くペースを合わせてあげたり、とても頼もしい姿が見られました。風が吹いて桜が舞うと、「桜雨だね」とたんぽぽさんの素敵な一言。手を繋いでいることに安心してお話してくれたのかと思うと嬉しくなりました。

遊びの中でお兄さんお姉さんのやり方を見て学んだり、小さい子に教えたりしながら、 互いに刺激を与え合い、お友だちとの関わり方やみんなで過ごすためのルールなどを学んでいきます。これから一緒に過ごす中で、たくさんのことを吸収し成長していくことをとても楽しみにしています。
そして世界中の人たちがこの子どもたちのように手と手を取り合って、幸せな日々を過ごせるようになることを願っています。

文責 田村あゆみ

 

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4月主題「つつまれて よろしくね」

幼稚園の春は、駐輪場に沿って咲く、サンシュユ・レンギョウの黄色い花が知らせてくれます。サンシュユは秋になると、赤いかわいい涙型の実がなるのが特徴で、おままごとにも使われます。ビタミンCが豊富に含まれ、滋養強壮など生薬としての効能もあるとのこと。干してドライフルーツにしてみましたが、ルビーのような透明感のある赤さが残るきれいな実です。園内の飼育ケースの中では、冬越ししたアゲハ蝶のサナギが10匹ほど、羽化できる日を、今か今かと待っています。

「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めてよかった。」  創世記1:31

3月のお天気の良い日にお散歩に出かけたふたばさん。「春を探してね」と園長が出がけに声をかけると、帰ってきてすぐに、「マッチがあったよ!(ドウダンツツジのつぼみ)」と報告がありました。ホトケノザ、ボケ、ヒメオドリコソウ、春の野の草をたくさん探したようで、写真を見ながら、「これもあった」とその様子を詳しく話してくれました。与えられた使命⁈をちゃんと忘れず果たす事ができるようになったふたばさん。新しく入るお友達にも、少しだけ早く園にいた先輩としてどんな様子を見せてくれるのか、よろしくねと言って仲間をどんな風に受け入れてくれるのか楽しみです。

新しい環境に入るお子さんたちにとっては、生活リズムや環境の変化で戸惑いも多いことでしょう。いつもと違うこと、そして、そのことを上手く伝えられないもどかしさ。まずは、「そのままで大丈夫だよ」神様から与えられたそのお子さんの、「今」をありのまま受けとめ、安心感で包まれるよう、「どんな様子であっても、神様の前で尊い一人の存在である」という思いを強く持ち、共に過ごしたいと思います。お子さんの持つ力が少しずつ発揮できるよう、背後にある神様のお導きを信じて、「やりたい」と動き出すタイミングを待ちたいと思います。

ふたばさんと同じ日、たんぽぽさんも春探しに惣社公園まで出かけてきました。帰ってくるなり、「電池切れした人がいたらしいよ」「えー、それは誰」「○○ちゃん。途中で電池変えてもらったってさ」「私はね、停電してないよ!」自分の事だけではなく、お友達の様子にも気を配り歩いてきたこと、最後までちゃんと自分たちの足で歩けたことを報告してくれ、一年の育ちを嬉しく感じたひと時でした。
子どもの成長は一足飛びにはいきません。毎日少しずつ積み上げながら成長していきます。子どもが興味関心を持てる環境、心を動かし、子ども自身が持っている能動的な力を存分に発揮できる環境を整えていきたいと思います。
温かな日差しの中、新しい一年が神様の愛に包まれて、恵み豊かな日々を過ごせますようにとお祈りいたします。

年主題聖句 「主があなたと共におられる。」ルカによる福音書1章28節

文責 園長 古川千尋

 

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