学校法人 鈴蘭幼稚園

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令和6(2024)年度自己評価公表シート

1.本園の教育目標
自分で考え、自分から進んで行動できるこども

  • 神様の愛に気づき、喜びと感謝を持って過ごす子ども
  • 遊びの中で健康な体を育み、豊かな感性を培う子ども
  • 身近な事柄に興味関心を持ち、追及していく子ども
  • 友達と思いを伝えあい、楽しく生活を創造する子ども
  • 互いを認め合い、共に育ち合うこども

2.令和6年度の重点目標

  • 教育方針・教育目標の理解 キリスト教保育指針(2024年版)・幼稚園教育要領などの読み合わせを通してキリスト教保育の理念が理解できるようにする。
  • 教育内容 子どもの興味関心をよく捉え、一人ひとりの発達に則した指導計画を作成する。保育の実践について教師間で情報共有を大切にする。幼児のみとりと理解につながる保育記録を充実させる。(主幹教諭)
  • 研修と研究 自己課題を克服するための研修に、積極的に参加する。園内研修を充実させ、教師間のさらなる連携を図る。(副主任)
  • 安全・衛生管理 幼児の健康管理および体力向上を積極的に働きかける。園内・園外保育における安全配慮について、全教職員が共通理解を持つ。(専門分野別リーダー)
  • 保護者との連携 コドモンシステムを活用してきめ細やかな情報発信を行うとともに、懇談などを通して保護者の声を受け止め、信頼関係を構築する。(専門分野別リーダー)共に子育てを楽しめるように、園行事への新たな保護者参加の形態を模索する。(主幹教諭)
  • 地域との連携 子育て支援の場として、未就園児の会の年齢層を広げ、子育て相談室や子育て講座を充実させる。小学校教育への連続性について理解を深め、交流を通して連携を図る。 さまざまな異文化に触れる機会や、交流の場を設ける。地域の中で愛される園となるよう、地域社会に根ざした保育活動を行い、かかわりを深める。

3.重点目標の取り組み状況

評 価 項 目 取 組 状 況
教育方針・教育内容の理解
教育内容
〇『キリスト教保育指針(2024年版)』(キリスト教保育連盟発行)の中の「キリスト教保育のねらい」を取り上げ、園内研修およびキリスト教保育連盟中信地区研究会において学びを深めた。実践例を合わせて話し合うことでキリスト教保育への理解が深まるとともに、自己の保育を振り返り、よい面・改善、発展が必要な面などに気付く機会となった。
〇保育記録において、子どもの姿から翌日からの保育計画につなげて実践していくことができるように努めてきた。しかし、子どもの姿のみとりという点ではまだ課題があるので、さらに研修を重ね、保育の質を高めていくように努力する。
〇個々の幼児(特に配慮を必要とする幼児)についてどのような配慮、支援があればよいか話し合う機会を設け、教師間で相談・情報共有ができている。
研修と研究 〇積極的な自己研修参加があった。園の課題及び自己の課題を各自が自覚して研修に参加し、保育に還元していくことがこれからも求められる。
〇園内研修のテーマ
・『キリスト教保育指針(2024年版)』を学ぶ
・『キリスト教保育』から学ぶ(毎月)
安全・衛生管理 〇ヒヤリハットマップを全職員で作成して園舎内・園庭での安全確保に努め、園外保育時は事前下見を行い、散歩計画表を園長に提出するようにしている。
〇教職員への救急救命講習会や嘔吐処理研修を行ったり、緊急時の避難方法に関するマニュアルを全教職員で共有できるようにしたりしている。また、消防署、警察署と連携をして避難訓練を行っている。
〇子どもを安全に保護者のもとに渡すため、また、不審者対策として、各家庭に保護者証を発行し、登降園時に提示してもらうようにした。
保護者・地域との連携 〇コドモンシステムの活用によって、写真や動画を使って遊びや生活の様子をわかりやすく伝えている。ただし、発信が園からの一方通行にならないような工夫が必要だと感じている。
〇対面での保護者とのコミュニケーションを大切にし、送迎時・懇談会などを通して子どもの成長の姿を共有したり、相談し合ったりしてきたことが、よりよい関係づくりに繋がっている。
〇源池小学校の相撲大会、清水小学校の音楽集会に招待を受け、交流することができた。
〇あがたの森図書館司書による「おはなし会」を開催した。(内容は、絵本読み聞かせ、パネルシアター、手遊びなど)

4.学校関係者の評価
●自己評価結果シートの記載内容は、非常に客観的に評価できていると思う。ただ、こうした自己評価はマンネリ化しやすいため、外部環境の変化に合わせ、その年度(または半期)における重点テーマを決めて取り組むと、より活性化すると感じた。
●安全面について、しっかりとした門扉が設置され、ヒヤリハットマップ、散歩計画表、保護者証の導入など年々整ってきていると感じる。保護者も、より安心して預けることができると思う。
●多くの教職員が、保護者との連携について、コドモンや顔を合わせてのコミュニケーションで十分にできていると感じている点はとても良いと思う。保護者からのフィードバックが少ない、一方通行になりがちという点について、配信の文末におうちの方への問いかけのような言葉(おうちでの様子はいかがですか?おうちでの様子をまたお聞かせくださいなど)を付け加えていただくと、返信しやすいのではないかと思う。
●満3歳児クラスは、年少への進級時に新たに入園する園児もおり、保護者同士がよりよい関係を築いていくためには園としての配慮が必要だと感じる。また、新入園児の保護者に対して、園への理解を求めていくことも重要なことだと思う。
●調理活動を多く取り入れてくださっている園なので、食中毒に関する理解は、全職員が同じように深めていく必要があると思う。
●研修、研究への取り組みに関して、不十分と感じている教職員が多いように感じます。キリスト教保育についてよくわからない方も多いと思うので、園が持つ専門的な技術や情報など広く一般の方々にも知っていただけるよう、市民講座など検討されてはいかがでしょうか。
●幼児・児童の体力低下は、保護者も含め考えていかなければならない課題であると思う。来年度から本格化する部活動の地域移行も、子どもの運動機会の減少につながるのではと思う。幼少期に身体を動かす楽しみ、運動で得られる喜びを知ることがとても大事なことであると思う。幼児の体力づくりでは、外遊び(外で思いっきり身体を動かすことが重要ではないかと思う。あがたの森公園などへ遊びに行く機会を増やすなどの検討をお願いしたい。
・地域とのふれあいも重要です。小学校を見学したり、博物館へ行ったり、スポーツを経験したり、町会行事に参加したりして交流の場を作っていってほしい。


5.教職員自己評価
●「自分で考え、自分で進んで行動できる子ども」の育成を目指し、職員間で共通理解を深めつつ、具体的な保育につなげるよう努めている。
●毎日の送迎時および懇談会などの場で、保護者と顔を合わせて園生活の様子を伝え、育ちの姿の共有と相談ができることが保護者との連携の点でとても有効であると感じている。
●コドモンシステムの活用によって、個人への配信(連絡ノートとして)は、写真をつけて知らせることで子どもの姿が伝わりやすい面はあるが、保護者からのフィードバックが少ないことで、保護者が子どもの成長をどのように受け止めているのかがわかりにくい面がある。発信が一方通行にならないような工夫が必要であると感じている。
●安全への配慮の面で、体調を崩した園児への対応・保護者への連絡が適切に行われ、感染症の発生時などの対応手順について、全教職員が共通理解を持って行動できるように取り組んでいる。また、ヒヤリハットマップを全職員で作成し、園舎内・園庭での安全確保に努め、園外保育時は事前下見を行い、散歩計画表を園長に提出するようにしたことで、安全配慮の意識がさらに高まった。
●保護者証を導入し、送迎時の保護者確認を確実に行うようにした。保護者からも、不審者などの防犯になってよい・防犯対策がされているとわかり、安心。周囲へのアピールにもなりそうで、犯罪抑制に効果的なのではないか・鈴蘭幼稚園の保護者だということがわかり、挨拶しやすくなったなどの評価をいただいている。
●研修・研究への取り組みの中で、特に「幼児の体力づくり・体育遊び」に関することが課題であると思われる。長野県の幼児・児童の体力の低下が注視されている中で、発達の視点を踏まえ、どのような保育内容なら体力アップに繋がるのか、研修が必要だと考えている。また、子どもの姿をみとり、特に援助を必要とする幼児への援助や課題が見いだせるように、専門性を高めるための研修を積み重ねていくことが大切だと考える。
●調理活動の際の衛生基準、調理施設の環境整備、園庭の木の実・栽培した野菜を食べる時の衛生管理などを見直して、基準となるものを作成する必要がある。
●アレルギー対応として、アレルギー物質、症状、対応方法など最新の情報を家庭からもらい、適切に対応できるように情報共有、環境整備などに努めていくことを確認した。
●地域との連携を強めたい。地区にある施設、図書館などとの行き来、近隣の保育園・小学校との積極的な交流、地域のお祭りやイベントでの作品展示・参加交流などで園のことを広く知ってもらう機会を増やすことなどを検討していきたい。
●教師の仕事内容(慣例となっているようなもの)を見直し、簡素化できるものと幼稚園の良さとして残すものとを見極めていく。


6.今後取り組むべき課題

課   題 具体的な取組方法
教職員同士の協力・連携 主任を中心として相談する場を設け、保育内容および教師の質向上に努める。
ドキュメンテーションによる、よりよい記録の取り方についてさらに研修を重ね、保育計画につなげて保育の質を高めていくようにする。
研修と研究 キリスト教保育指針2024年版・幼稚園教育要領の学びを進める。
教材研究・運動の分野の学びを取り上げて、年間を通して計画的に園内研修を行う。
自己課題をもって研修に参加し、保育に還元していく。
安全・衛生管理 幼児の健康促進に必要な環境作り、援助の方法について研究をし、実践していく。
調理活動の際の衛生基準、調理施設の環境整備、園庭の木の実・栽培した野菜を食べる時の衛生管理などを見直して、基準となるものを作成する。
保護者との連携 
きめ細やかな情報発信と信頼関係の構築
送迎や懇談会などの対面でのコミュニケーションの機会を大切にし、保護者との細やかな信頼関係を築いていく。
ICTを活用した、よりわかりやすい子どもの様子や育ち、保育のねらいなどの情報発信をする。また、発信が一方通行にならないような工夫をしていく。
地域との連携
子育て支援の場としての在り方
小学校との連携
地域にある施設、図書館などと連携し、行き来ができるような活動を考えていく。
未就園児の会の内容を充実させ、地域に開かれた子育て支援の場としての機能を発揮できるようにする。
近隣の保育園、小学校に積極的に働きかけて交流の機会を増やしていく。