学校法人 鈴蘭幼稚園

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令和4(2022)年度自己評価公表シート

1.本園の教育目標
自分で考え、自分から進んで行動できるこども

  • 神様の愛に気づき、喜びと感謝を持って過ごす子ども
  • 遊びの中で健康な体を育み、豊かな感性を培う子ども
  • 身近な事柄に興味関心を持ち、追及していく子ども
  • 友達と思いを伝えあい、楽しく生活を創造する子ども
  • 互いを認め合い、共に育ち合うこども

2.今年度の重点目標

  • 教育方針・教育目標の理解 …キリスト教保育理念を共有し、保育の中での実践につなげる。
  • 教育内容…一人ひとりの発達に則した指導計画を作成する。幼児のみとりと理解につながる保育記録の充実と、保育計画および実践の連続性を向上させる。(主幹教諭)
  • 研修と研究…自己課題を克服するための研修に参加する。研修内容を分かち合い深め合う。(副園長 主幹教諭 リーダー)
  • 安全・衛生管理…園内・園外保育における安全配慮について全教職員が共通理解を持つ。
    幼児の健康管理および健康促進を積極的に促す。(専門分野別リーダー)
  • 保護者との連携…コドモンシステムを活用したきめ細やかな情報発信を行い、信頼関係を構築する。子育てを楽しめるような新たな保護者参加の形態を模索する。(主幹教諭 専門リーダー)
  • 地域との連携…子育て支援の場として未就園児の会、子育て講座を充実させる。幼児教育と小学校教育(スタートカリキュラム)の連続性について理解と連携を深める。 地域の中で愛される園となるよう、地域社会に根ざした保育活動を行い、かかわりを深める。
    (専門分野別リーダー)

3.重点目標の取り組み状況

評 価 項 目 取 組 状 況
教育方針・教育内容の理解
教育内容
〇「キリスト教保育」(キリスト教保育連盟発行月刊誌)を読み合わせ、キリスト教保育への理解を深めてきた。
〇コドモンシステムを使って写真を取り入れた日誌を作成することで、子どもの成長や課題を分かりやすく記録できるようになった。ただし、記録を翌日からの保育計画につなげて実践していくという点では課題が残る。よりよい記録の取り方についてさらに研修を重ね、保育計画につなげ、保育の質を高めていくように努力する。
〇教師間で報告・情報共有はできているが、個々の幼児(特に配慮を必要とする幼児)について話し合い、どのような配慮、支援があればよいか共通理解を得るまでに至らなかった。
研修と研究 〇園内研修は教師からアンケートをとり、自分たちが必要としている研修テーマを設定して行った。
コドモン ドキュメンテーションによる日誌の書き方
各年次資料を出し合い、意見交換
コドモン ドキュメンテーションによる家庭への配信
各年次資料を出し合い、意見交換
カウンセリング研修
講師 中村章人先生(信州大学名誉教授)
「教師の保護者への対応と心理的ストレスへの対処」
課題がはっきりしていたことで、学びと今後につながる研修となった。継続して研修していきたいという意見もでた。
〇自己研修については各自課題をもって参加していたが、もう少し積極的な学びがなされたらよかった、学びが保育に生かせるように保育計画に取り入れていかれるとよかった、という反省も残る。
安全・衛生管理 〇門扉の改修は、令和5年度行うことに決まった。
〇不審者対応の避難訓練で、松本警察署に依頼して指導を受け、避難方法・避難場所の見直しをした。指導は継続して依頼することにしている。
〇幼児の健康促進の視点での取り組みでは、運動遊び・園外保育等を取り入れているが、現在の幼児を取り巻く環境からみると、より一層積極的な活動を取り入れていくことが必要になる。
保護者・地域との連携 〇連絡帳をコドモンシステムでの配信に切り替え、写真を添付することでより分かりやすく子どもの姿を保護者に伝え、成長や課題を共有できるようにした。よりよい使い方については、今後も研修が必要になってくる。また、今まで同様、保護者と対面で伝え合うことも大切にしていきたい。
〇コロナ禍にあって、未就園児の会(つくしの会)を開くことが難しい時期があったが、オンラインで開催したり、在園児との交流を控えながら園で行ったり、工夫しながら未就園児の家庭とつながってくることができた。
〇コロナ禍にあり、小学校との交流ができなかった。就学に備え、年長組では絵本などを活用して、小学校への期待が高まるような指導・援助をした。

4.学校関係者の評価
〇おおむね良好な運営がなされ、適切と認められるという評価を得た。
〇自己評価で1をつけている項目については、理由などの話し合いがなされていくとよいと思う。
〇園が様々な取り組みをしていることを、保護者側からはあまり見えていないと感じた。保護者対象にもアンケートなどで(満足度のような)評価をしてもらってもよいと思う。
〇自己評価が厳しいのは、日頃より各々が保育・仕事内容を振り返り、問題意識を持っているからだと思う。ただ、問題の明確化や改善するための研修・研究への取り組み、体制作りが機能していないように思う。外部の研修参加だけでなく職場での実体験を伴った指導も取り入れながら、改善していける体制が強化できるとよいのではないか。また、教育課程の編成に関して、園長と他教員との評価の差が大きい項目があることから、強みとしてあげるには改善が必要かと思う。
〇私立幼稚園であっても、地域との連携に関して多くの機能を求められていることに驚いた。長い歴史のある幼稚園なので、園の特色・活動(花の日礼拝や畑作業での関り)、散歩、未就園児の会を通して、無理のない範囲で取り組んでいってほしい。
〇在園児保護者としては日頃から教師が協力して子どもたちを見ていてくれることを感じている。細部において、保護者の見えないところで多少の改善点があるのかもしれないが、安心して預けられる体制だと考えている。
〇子ども一人ひとりの状況を教師全てが理解し共有し、対処することは非常に困難だが、親にとって子どもの変化や成長の報告を受ければ大切に扱ってもらっていることに気づき、園への感謝と愛着を感じることと思う。コドモンシステムでの保護者への連絡は、写真付きで子どもの様子がよくわかり、とても良いと思うのだが、卒園すると手元に残らず残念に感じる。将来子どもが大人になってから見返せるものがあるとよいと思う。
〇幼児期に多く見られるけがの処置や咬傷、裂傷発生時の処置・対処に関して、知識を取り入れ改善していくとよいと思う。
〇保護者からの要望やクレームへの対応に関して、対応方法の変更やシステムの構築を検討していくことがよいと思う。


5.教職員自己評価
〇今年度もコロナ禍にあり、さまざまな行事で見直しをしてきたが、中止をせずに行う方法や参加の仕方など最善のかたちを模索し、実行できたことはよかった。
〇教職員同士の協力・連携の面で、相談の場がうまく機能していないため、連携不足のところが多々見られる。改善が必要である。
〇明日の保育につながる記録のつけ方、子どもの成長と課題が伝わる保護者への発信など、コドモンシステムの使い方について研修を継続していく必要がある。
〇園内研修では、今自分たちに必要な研修を行うことができるので、これからも具体的なテーマで研修を行っていきたい。また、研修を受ける際には自己課題を持ち、積極的に参加していくようにしたい。
〇次年度は小学生との交流や幼保小連絡会などが再開され、小学校との連携が深まることを期待している。
〇地域に開かれた子育て支援の場としての機能を発揮していく必要がある。


6.今後取り組むべき課題

課   題 具体的な取組方法
教職員同士の協力・連携 主任を中心として相談する場を設け、保育内容および教師の質向上に努める。
個々の幼児の課題と思われることについて必要な場合は、常勤・非常勤にかかわらず教師全員で話し合う場を設け、共通理解のもと実践していくようにする。
ドキュメンテーションによる、よりよい記録の取り方についてさらに研修を重ね、保育計画につなげて保育の質を高めていくようにする。
研修と研究 自己課題をもった積極的な学びができるように、各自一年の研修計画を立てていく。また、学んだことを自分の保育に生かし、園全体の教育内容の質の向上や改善につながる研修参加となるようにしていく。
日々の保育を見合い、意見交換をする機会を持つなどして、保育の質向上に努める。
安全・衛生管理 子どもを取り巻く環境をよく把握し、健康促進に必要な環境作り、援助の方法について研究をし、実践していく。
保護者との連携 
きめ細やかな情報発信と信頼関係の構築
ICTを活用した、よりわかりやすい子どもの様子や育ち、保育のねらいなどの情報発信をする。さらに、送迎や懇談会などの機会を大切にし、保護者との信頼関係を築いていく。
保護者からの要望やクレームへの対応に関して、システムを構築していく。
地域との連携
子育て支援の場としての在り方
小学校との連携
未就園児の会の対象を1歳6か月以上とし門戸を広げ、地域に開かれた子育て支援の場としての機能を発揮できるように内容を充実させる。
感染症が落ち着きをみせていることから、小学校との交流を再開できるように働きかけ、連携を深めていく。